「730点を超えてからスコアが伸びない」
「900点の壁を突破することが出来ない」
「TOEICのスコアが全く上がらない。」

例えば、あなたもこのような悩みをお持ちではないでしょうか?

たしかにTOEICのの世界では、600点、730点、860点、900点に壁があるというような言い方をされることがあります。

これはTOEIC発表している「スコアとコミュニケーション能力」の相関表から来ているもので、明確に点数によって壁があるわけではありません。

しかし、上げたような点数で伸び悩む人が多いのも事実です。

そこで、このページではTOEICのスコアが、伸び悩んだ時の原因と対処法を紹介したいと思います。

TOEIC リーディングの点数が上がらない原因

リーディングのスコアが上がらない原因は、いくつか考えられますので一つ一つの紹介していきます。

英文構造を把握できる能力不足

英文の構造を把握できる能力については、このページでも紹介したことですが、もう一度ここでおさらいをしておきます。

英文の構造を把握できる能力とは

 

The managerial meeting to address concerns over the new initiatives (———) underway at 3 p.m. in Conference Room B.

(A)are getting
(B)gets
(C)to get
(D)getting

引用元:新TOEIC TEST 900点特急

という英文があった場合に瞬時に

The managerial meeting  (———) underway at 3 p.m.

だと判断できる能力のことを言います。

ちなみにこの問題を解くために必要な知識は、

  • 前置詞のついていない最初の名詞が主語になる。⇒で表示
  • <前置詞+名詞>は修飾語句になる。⇒で表示
  • 時制の一致。⇒時制に関連する語句をオレンジで表示
  • 主語と述語の一致。

です。

これを適用すると例題の英文は次のようになります。

The managerial meeting to address concerns over the new initiatives (———) underway at 3 p.m. in Conference Room B.

そして、ここから修飾語句(青色)を取り除くと以下のような英文の構造が出てきます。

The managerial meeting  (———) underway at 3 p.m.

ここまで来たら簡単です。

英文には主語と動詞が必要ですが、この英文には動詞がありません。

なので、(———)には動詞が入ることが分かります。

この時点で、動詞になれない不定詞の(C)to getと現在分詞の(D)gettingが消えます。次に、主語がThe managerial meetingなので、複数形である(A)are gettingも消えて、(B)getsが正解になります。

このように英文の構造が把握できれば、“中学英語の知識”で問題が解けます。

ただ、この能力が一番発揮されるのは読解問題を解くときです。

TOEICのPART7において英文を読めているのに解答が見つからないという悩みをよく受けます。

そういった人にPART7の英文を和訳させて見ると、英文の構造を全く無視していることが分かります。しかし、一番問題なのはそういった人たちがTOEICの参考書など英文の和訳を読んでも自分の和訳との違いに気づかないことです。

TOEICでは複雑な構造を持つ英文はほとんど出題されることがないため、適当に読んでも大体の意味は取れます。しかし、正しく英文を読めていないと「答えが見つからない」「正解だと思ったものが実は間違い」ということが起こります。

なので、英文構造をしっかりと把握できるようにするためのトレーニングをする必要があります。

英文構造を身に付けるには、「英文読解入門基本はここだ!改訂版」で基礎をさらった後、「魔法の英文読解ノート」で徹底的に演習しましょう。

「魔法の英文読解ノート」は単語は簡単だけど構造が複雑な英文を使って、正しく英文を読むための訓練が出来ます。英文解釈の参考書は色々とありますが、TOEICの730点から990点までの範囲に一番最適なのはこの本です。

TOEIC脳の存在

TOEICをずっと勉強している人は、頭がTOEIC脳になってしまっています。

これは決して悪いことではありませんが、そのせいでミスをしやすくなってしまいます。

例えば、

After working eight days in a row, Ethan is due (———) a day off.

(A)to
(B)in
(C)for
(D)on

という英文があった場合、頭がTOEIC脳になっていると、何も考えないでtoを入れてしまいます。

この文では、Due to the heavy rain(大雨のせいで)のように「~の結果・によって」という意味で使う「due to」ではなく、expect to get(~することを期待する)という意味を持つ「due for」を使います。

全体の意味は「8日連続で働いた後、イーサンは休みの予定です。」となります。

この問題は時間があり、落ち着いて解くことができれば解ける問題です。しかし、本番のように時間制限がある場合、ほとんどの方は「due」を見た瞬間に(A)toを選んでしまいます。

これがTOEIC脳に頭が完全になってしまっている。つまり、正確に英文を読もうとせずにパターンで問題を解いているということです。

この他にもTOEICでリーディングが350点前後の人に話を聞くと、英文にbothがあり、選択肢にandがあっため、よく読まずに「and」を選んでいるという例は腐るほどあります。

なぜこういったことが起こるのかというと、これまで「due」についての知識が問われた時の正解が必ず「to」だったため、脳が「due」が問われたら必ず「to」が来ると誤った学習をしてしまっているからです。

これはTOEICでは「due to」がよく問われるためにそれ以外の最初から選択肢が見えなくなってしまっているのです。そして、こういったミスをなくすには、文法や語法に対する正確な知識を予め知っておくことが大切です。

上の問題でも「due」の後ろには「to」だけでなく「for」を使う用法があると分かってた人は本番でも正解することが出来ます。そして、「due for」の用法はTOEICの参考書にも語注などにはしっかりと書かれています。ただ、多くの方がしっかりと解説を読めていないのです。

なので、まずはこの意識を変えていきます。

使う参考書は「TOEICテスト究極のゼミPART 5語彙・語法【超上級編】」です。

この本は文法・語彙で満点を狙う人ように紹介した本ですが、伸び悩んでいる人が使うのにもおすすめです。

その理由はこの本をこなすと、PART5・6の問題集の解説の読み方が変わるからです。

この本は語彙・語法を主に扱っており、語彙・語法に関しての“正しい知識”がないと解けないように設計されています。なので、普通の参考書では読みとばしてしまうような語彙・語法に非常に敏感になります。

そして、語彙・語法に敏感になると他の参考書を読むときもその状態は継続し、今まで読んでいた参考書からより多くの情報を吸収出来るようになります。

これがこの本をこなす一番のメリットといえます。

ただ、いきなり自力で解こうとすると挫折は必至なので注意してください。最初は答えを見ながらドンドンと読んでいき、3周目ぐらいから問題集として使いましょう。

まとめ

さて、TOEICの伸びない理由と対策を見てきましたが、TOEICリーディングで壁にぶつかる一番大きな原因は文法や語法を正確に理解していないことが原因です。

そのためには、もう一度「英文の構造や意味が正確に理解できているか」、「何も考えずにパターンで解いていないか」、「語彙・語法の知識を正確に把握しているか」を見直しましょう。

また、この他の伸びない理由として勉強法や生活習慣が間違っている可能性も非常に高いと思います。なので、勉強法を見直す必要もあります。

勉強法については、「世界一分かりやすい「頭が良くなる勉強法」」に詳しく書いていますので、そちらを参考にしてみてください。

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。