1. 英文法をこわす 感覚による再構築

    価格 5.0
    使用感 4.5
    効果 4.5
    価格:
    993円(税込)
    ページ数:
    231ページ
    対象スコア:
    600点~

    英文法の規則や用法を丸暗記する必要はない。ネイティブの語感をじかに捉えること。theは「一つに決まる」ときに使われる。過去形は物理的時間の過去時を意味せず、「遠く離れたものを眺める視線」の中に存在する。現在完了形は過去の事態が眼前に広がる感触を示す。感覚からの見直しは、英語学習に効率と繊細と洞察をもたらす。動詞や冠詞、前置詞、時制などについて、その基本イメージから鮮やかに再構築する、文字どおり画期的な英文法論。

    管理人のレビュー

    この本はハートで感じる英文法や一億人の英文法で有名な大西泰斗先生の初期の傑作です。

    大西泰斗先生の本は軽いものが多いですが、この本は既存の学校文法と対比することによって、文法の根底に流れる感覚やイメージ(ネイティブが文法を使う時に感じているもの)を論理的に解き明かしています。

    例えば、soとveryはどちらも強意の副詞ですが、ネイティブがsoを使う時は後ろに尾を引く感覚を感じているため、soのあとにthatがくることがあるが、veryにはこのような尾を引く感覚がないからthatが使えない。だから、he was so frightened that he could not speak.のsoをveryにすることは出来ない。

    もう少し詳しく説明すると、so frightenedの場合は、尾を引く感じつまり「とてもショックを受けた(だから・・・)」というように(だから・・・)というニュアンスが残るためthatを導けるがvery frightened「とてもショックを受けた(以上)」のように尾を引く感じがなくその場で完結してしまうためthatを導けなくなる。

    このようなsoやveryなどを使う時にネイティブが感じる感覚を教えないと単なる丸暗記になってしまい、覚える量が膨大になるため、いつまで経っても英語ができるようにならない。

    というように学校文法の問題点とその解決策としてのネイティブの感覚を重視した文法(認知言語学をベースにした文法)の提案を行っているのがこの本です。

    大西先生の最近の著作はイメージ文法の完成されたものを提示してもこういった論理的に自分の考えを述べている本は殆ど無いですが、この本は随所に先生の思想が感じられ読んでいてすごく感化される内容になっています。

    ハートで感じる英文法のようなエンターテインメント性や一億人の英文法のような網羅性はありませんが、著書が伝えようとしている考えがダイレクトに表現されている傑作なので一読の価値は十二分にあります。

    英文法をこわす 感覚による再構築の購入はこちら