1. 表現英文法 増補改訂第2版

    価格 5.0
    使用感 5.0
    効果 5.0
    価格:
    2,268円(税込)
    ページ数:
    764ページ
    対象スコア:
    600点~

    「文法がわからないから英語ができない」 「文法を覚えても使えない」 学習者の英文法への思いは複雑です。著者は従来の文法書の問題点を2つ指摘します。ひとつは、文法の全体像が欠如しているため、知識がバラバラのままで運用能力につながらないこと。もうひとつは、説明を読んでも「なるほど、わかった」という納得に至らないため、やっぱり文法は嫌いという結果に終わってしまうことです。本書は「文法はコミュニケーションの基盤である」という考えに立ち、英語話者の視点から英文法を再構成し体系化したものです。高校生から英語教師まで幅広い層に向けた「使える文法書」の決定版です。

    管理人のレビュー

    徹底例解ロイヤル英文法、表現のための実践ロイヤル英文法、英文法解説、英文法総覧、新マスター英文法、Practical English Usage、一億人の英文法等々、英文法の参考書は色々とありますが、その中でもこの表現英文法が一番オススメです。

    この本は表現者が世界を語るという視点から英文法を捉え直したいわゆる認知言語学をベースとした英文法書です。一億人の英文法もネイティブの視点から英文法を紹介したものになっていますが、こちらはネイティブの視点だけでなく、学術的な背景に基づいたものとなっています。

    例えば、一億人の英文法の場合、時制の一つ一つのイメージは語られていましたがつながりはありませんでした。一方こちらの表現英文法は、「現在と過去」の時制と「単純、進行、完了、完了進行」の相の組み合わせで、「今、過去、未来」の状態の表現としています。

    もう少し具体的にすると、時制の「現在」と相の「単純」が組み合わさると、現在単純形(一般的な現在形)で動き変化を伴わず静止画的に今を語る時に使われるものとします。時制の「現在」と「進行」の組み合わせは「現在進行形」で今を動画的に語る時に使われます。これらは時制が過去になっても同じで、時制「過去」+「単純」は過去の状況を静止画的に語り、時制「過去」+「進行」は、過去を動画的に語ります。

    このような説明の仕方は一見するとややこしそうですが、慣れてしまえば覚える量が急激に減ります。

    また、この本は基本的に最新の認知言語学を基礎としたレキシカルグラマー(語彙の中心的概念(コア)をもとに文法を説明する新しい英文法)を使ってされています。

    この説明は別のページの繰り返しになりますが、

    例えば、HAVEという語彙の場合、その中心的概念(コア)を【何かを自分の領域に持つ】と捉えます。

    その上で、通常の現在形のHAVEの場合、『I have a pen.(ペンを自分の領域に持っている→私はペンを持っている)』、使役動詞のHAVEの場合、『I’ll have him do it.(彼がそれをするということを自分の領域に持つ→彼にそれをさせます。)』と捉えます。

    さらに現在完了のHAVEの場合は『I have just read it.(ちょうど読み終わったという状態を自分の領域に(今現在)持つ→ちょうどそれを読み終わった)』、HAVE TO構文の場合は『We have to acknowledge that ~(私たちは〔that以下〕を以下を認めるということ自分(私達)の領域に持つ→私たちは〔that以下〕を認めざるを得ない)』というように全てHAVEの持つコアイメージで説明がされています。

    このように一つのコアをそれが関連する文法事項全てに適用していく説明は圧巻です。

    また、使われている例文もアーネスト・ヘミングウェイからポール・オースター、ジョン・F・ケネディからバラク・オバマ、その他、映画のワンシーン、小説や新聞記事の一節、スポーツ実況中継の一部等々、古今東西の名文が使われているのも魅力の一つです。

    この本は一応は網羅系の英文法書に分類されますが、通読をしても楽しめる内容になっています。

    大学受験やTOEICを始め、英語に関係する試験を受ける方、英語に携わる全ての方にオススメできる本となっています。

    間違いなく、英文法書のベスト・オブ・ベストです。

     

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