「英語が出来るようになるかどうか」は学習する順番によって大きく左右されます。

では、どのように学習していくのが一番正しい順番なのか?

単語からなのか?文法なのか?長文からなのか?

色々と考えることが出来ますが、脳科学的に考えると「発音」から勉強するのが一番効率のいい勉強順になります。

日本語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ロシア語、ハンガリー語をマスターしたガブリエル・ワイナーの著書「脳が認める外国語勉強法」はほとんどが記憶と暗記アプリの説明に終始しており、学習者の評価は低いですが、外国語学習についてとても重要な事が書かれています。

詳細については本に任せますが、一言で言うと「発音」をまず初めに学ぶということです。

発音を最初に学ぶ理由に入る前に言語の習得と臨界期(クリティカルエイジ)についておさらいします。

言語習得と臨界期(クリティカルエイジ)

言語習得の臨界期(クリティカルエイジ)は12歳前後で、
それらを過ぎると、新たな言語を習得するのは困難と言われてます。

臨界期
生体の発達の比較的初期において、ある刺激 (経験) が与えられたとき、その効果が最もよく現れる時期のことで、その時期を過ぎるとある行動の学習の効率が著しく落ちる時期のことをいう。

 

実際、臨界期の与える影響というのは大きく、言語に限らなければ、運動神経や絶対音感などは【0歳〜4歳前後】までだということはよく知られています。

もう一つ、臨界期(クリティカルエイジ)の影響の大きさを表す例を出すと、

昔、行われた動物実験では、ある特定の期間、生後間もない猫の赤ちゃんに光を当てないと、一生目が見えなくなったというのが報告されています。

これは、この実験が行われて特定の期間が猫の視覚の発達にとってのクリティカルエイジ(期間)だったために、目が発達出来なかったことを証明しています。

このように臨界期と言うのは非常に大きな影響があります。

しかし、これを克服できないわけではありません。

発音も12歳(前後)を過ぎると母国語の近い言葉(カタカナ)に置き換えられる為、これらを克服して正しい発音を身に付けるのは困難になりますが、発音練習等によって、正しい音を脳に認識させることを繰り返すことで発音は改善することが分かっています。

発音を最初に学ぶ理由

さて、ここで「脳が認める外国語勉強法」に話を戻します。

著者のガブリエル・ワイナーによると、臨界期以上に言語学習の妨げになっているのが「脳のクセ」と言われるものです。

臨界期のところで話しましたが、発音も12歳(前後)を過ぎると母国語の近い言葉(カタカナ)に置き換えられるようになります。

そうするとと普通に文章を読んでいるときでも間違った発音が脳の中になっていることになります。例えば、「Apple」という単語の正しい音は「æpl」でカタカナにすると「エァプル」ようになりますが、発音を学んでいないカタカナの「アップル」に置き換えられます。そして、これが全て英単語で起こります。

TOEICで990点(満点)を取るには大体8500語前後の語彙が必要ですが、発音練習をしていないと8500語の間違った音声データが脳に入ることになります。そして、これを修正するのははじめから正しい音を入れていくよりも遥かに多くの労力を必要とします。

そしてこの多くの労力に耐えきれずに多くの方が英語学習を残念していくという結果になります。

逆に入れば、一度正しい音を脳に入れることが出来ると英文を読んでいる間も正しい音が脳内でなるようになるため、言語習得が容易になります。なので、出来るだけ早く発音練習を習得することが言語習得の近道になります。

おすすめの発音練習

これまでの話で、一番最初に発音練習をしないといけない理由はお分かりいただけたと思います。その上で、最速で正しい発音を身に着けるためのおすすめ教材を紹介したいと思います。

ネイティブスピーク

一番のおすすめは何と言っても「ネイティブスピーク」です。

この教材はネイティブの口の中を最先端のCGによって再現しており、数字のとおりに動かすだけで正しい発音が身に付くようになっています。

また、ネイティブが発音している正面と横からの映像が2つ解説とともに付いており、、口や舌の動かし方がはっきりと分かるようになっています。

なので、間違った発音を身に付ける心配は全くなく、最初から正しい発音がしっかりと身に付きます。

犬が吠えるように発音するといったような発音のイメージもカバーしており、理論とイメージの両方から発音が身に付くようになっています。

現時点では間違いなく最高の発音教材です。

英語耳

書籍でおすすめなのは「英語耳」です。

英語耳は強調された発音と1周するのに25分程(男性と女性の発音に分けれているためどちらか一方だけを学習した場合)と毎日学習するのに適しています。

発音を身に付ける何と言ってもどれだけ繰り返せるかに掛かっています。その点、この本は25分で1周なので頑張れば毎日繰り返すことが出来ます。

ただ、DVDがついていないので一発目に使うのは難しいと言えます。

なので、この本を使って学習する場合は「日本人のための英語発音完全教本」などの発音についての詳細な説明があるDVD教材を使って補完しましょう。

バンクーバー発音の鬼が日本人のためにまとめたネイティブ発音のコツ33

車に乗られる方におすすめなのが「バンクーバー発音の鬼が日本人のためにまとめたネイティブ発音のコツ33」です。

この本は英語の発音で特に日本人が苦手にしている音や音の変化(リエゾン)などを中心にまとめた本です。

最大の特徴は付属のCDで、DJ風の楽しい解説で発音の仕方を分かりやすく解説しながら一緒にトレーニングをする形となっているので、運転しながらでも学習することが出来ます。

日本人が苦手な音に絞っているのと、映像がないこと正しい発音が音声とイラストだけでは上手く伝われないことなど色々とマイナス点はありますが、毎日楽しく最低限必要な発音を身に付けるのには最適と言えます。

ただ、やはり一度は映像を使った教材で正しい発音を見てから取り組むことをオススメします。

まとめ

TOEICや英検を始めとする資格試験のために英語を勉強している人は発音の勉強は後回しになりがちですが、そういった場合でもやはり一番最初に勉強するのは発音がいいと言えます。最初に発音を学ぶことによって、他の勉強(英単語や文法、長文など)をしているときでもそれらが発音の勉強としてフィードバックされるからです。

文法や長文の勉強中に間違った音を頭の中で鳴らしているとそれを修正するのは本当に長い時間が掛かります。なので、まずは発音の勉強から始めましょう。

では、最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。