記憶術の本に英単語はゴロ合わせで覚えるのがいいと書かれていたのですが、ゴロ合わせで覚えるのはありですか?
はっきり言って、英単語をゴロ合わせで覚えるのはやめるべきです。

英単語をゴロ合わせで覚えると、英文でその単語を見た瞬間にゴロ合わせのイメージがノイズとして脳に浮かんで来るため、英文を処理する能力が格段に落ちます。

この時、リーディングだけならリカバーできるのですが、リスニングでこの減少が起きるともう取り返しがつきません。もちろん、一つ二つの単語をゴロ合わせで覚えたかと言ってすぐに悪影響が出るかといえばそうではありませんが、ある程度の量になると、TOEICのような高速で英語を処理しないといけない試験では致命的といえます。

ではなぜ、記憶術の本に英単語はゴロ合わせで覚えるのがいいと書いてあるのかというと、ゴロ合わせはスペルと意味を結びつけるにはすごく効果的な技術であることと大学受験などの時間に比較的余裕のある試験では語彙力が勝負だったからです。

※最近は大学受験でもリスニングの導入や英文の長文化などが起こり、大学受験でも英単語のゴロ合わせでの暗記はおすすめできません。

よって、TOEICではゴロ合わせでの英単語の暗記は絶対にやめるべきです。

結論は上のとおりになりますが、ここで少し補足をしておきます。

人間が物事を覚えるには閾値と言うものが存在しています。閾値とは物事に変化を与えるのに最低限必要な刺激などの(物理)量のことを言います。

例えば、英単語を10回見ただけで暗記できる人の閾値は10、英単語を100回見ないと覚えられない人の閾値は100になります。※実際は刺激の強度や反復のタイミングなど様々な要素が関連していますが、ここでは説明のために単純化しています。

それで何が言いたいかというと、閾値に到達するまで短時間で大量に繰り返そうということです。よく、少し勉強して覚えたかどうか確認している人がいますが、これは愚の骨頂です。そんなことをするよりも1回でも多く単語を繰り返し学習するほうが遥かに効果的です。具体的な方法は単語の暗記法のところで書いていますが、とにかく、短期間で何度も繰り返すが記憶のキーワードです。これについては、年齢や頭の善し悪しは一切関係ありません。最初は辛いかもしれませんが、一回閾値を越えて脳に単語が記憶される経験をすると次からは単語を覚えることが快感になっていき、記憶の速度も格段に上がっていきますよ。