
イメージでわかる表現英文法
価格 | 4.0 |
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使用感 | 5.0 |
効果 | 4.0 |
- 価格:
- 1,620円(税込)
- ページ数:
- 301ページ
- 対象スコア:
- 初心者~
「英文法の本質」を直感的に理解できるビジュアルで解説。英語で「話す」「書く」ための実用的な英語力が自然と身につく。学生の副読本に、学び直しのきっかけに、ビジネスに活かすために。すべての英語学習者に贈る、英文法を使いこなすための必携の書。
管理人のレビュー
この本は田中茂範先生を代表する英文法書である「表現英文法」を弓桁太平先生が初心者にも分かりやすいようにエッセンスをまとめた本です。
表現英文法の2大原則(形が違えば意味が違う・形が同じなら共通の本質的な意味がある)を基にコアイメージをイラストを使って丁寧に説明がされています。
例えば、Haveという単語は、通常の動詞としての役割以外にも現在完了や使役動詞など様々なところで使われますが、すべての項目をHaveのCoreである「自分の領域に持っている」で全て説明がされています。
例えば、現在完了の場合、Have you ever visited Bali? Yeah, I have been there twice.(バリ島に行ったことはありますか?うん、2回行ったよ)という英文の場合、あなた(you)が過去にバリ島に行った経験(ever visited Bali)を今持っている(haveしている)か?と訪ね、私(I)は過去に2回そこにいった(been there twice.)経験を今持っている(haveしている)と解説がしてあります。
また、使役動詞の場合、I’ll have my husband do this cleaning.(夫に掃除をしてもらうわ。)という文も、私(I)が夫が掃除をする(my husband do this cleaning.)という状況をもつ(haveする)=夫に掃除をさせると説明されています。これは夫に強制的に(make)掃除をさせるのでなければ、夫に掃除を許す(let)のでもなく、何か努力して夫が掃除をすることを得る(get to)のでもなく、ただ単に夫が掃除をするというのを持つだけです。そこには強制も何もなくただそういう状況を持つだけです。なので、haveはその状況を持つのが当然の場面でしか使えません。
とこのように全てが2大原則を基に構成されています。
扱われている項目は以下のとおりです。
【目次】
0 コア学習への招待
1 コアの威力
2 時制のコア
3 助動詞のコア
4 受動態のコア
5 準動詞のコア
6 文型のコア
7 冠詞のコア
8 コアの応用力
すべての項目を取り扱っているわけではありませんが、文法項目として一番重要と思えるところは全て抑えています。
この本は英語が苦手という方にもおすすめですが、どちらかというと一通り英文法を学んだ人がもう一度基本文法を文法をしっかりと理解するために使ったほうが効果は高いといえます。
特にTOEICで730点(Rで350点)ぐらいの人がもう一度文法をおさらいするのに最も適していると思います。もちろん、それ以上のスコアの人でも役に立つことは間違いありません。
この本を読んだあとに本家である「表現英文法 増補改訂第2版」に進めば文法に関しては分からないことはなくなります。
この本の弱点はものすごく丁寧に説明されているので、1回読んだだけで満足してしまう可能性があるということです。すごく分かりやすいといっても何度も読まなければ定着はしません。
なので、最低でも5回ぐらいは読んでから次の教材に移っていきましょう。
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