
情報構造で読む英語長文
価格 | 4.5 |
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使用感 | 4.0 |
効果 | 4.0 |
- 価格:
- 1,296円(税込)
- ページ数:
- 255ページ
- 対象スコア:
- 730点~
難しい構文に関してはその構造を明確にしつつ、情報構造を意識して流れをつかむことを主眼としつつ、入試問題の設問にどう答えるか、を説明。
管理人のレビュー
情報構造で読む英語長文というタイトルになっていますが、中身は文章の論理展開やディスコースマーカーを追って長文を読んでいくという内容でどちらかと言えばパラグラフリーディングに近い内容です。
西きょうじ先生の前著「英文法のナビゲーター」の続編的な内容ですが、取り扱われている英文は東大や京大のものなので、必然的にレベルは高くなります。
また、一部の複雑な構文が使われているところを除いて、基本的には英文に対する構文や文法の解説はないので、あくまでも一定以上の英語力のある人を対象にしていることが伺えます。さらに要訳問題などのが付いていますが、基本的には長文全体の論理構造を押さえて終わっており、どのようにまとめ上げるかなどの解法的なものは載っていません。
なので、この本の対象になる人は、ある程度英語が出来る(偏差値60以上)だけど、長文を読んでいると途中でよく分からなくなってしまうという稀有(?)な人を対象にしていることになります。
はっきり言って、この本が必要になるという人はかなり少ないような気がします。英語が苦手な人はもっと詳しいパラグラフリーディングや情報構造の本を使いますし、レベルの高い人はこの本の内容は自然と身に付いていると思えるからです。
よって、よほどこの本とレベルが合うという人出ない限り、この本の良さを引き出すのは難しいといえます。