
ハイディ矢野の4コマ漫画で学ぶネイティブ発音・リスニング
価格 | 3.0 |
---|---|
使用感 | 3.5 |
効果 | 3.0 |
- 価格:
- 2,052円(税込)
- ページ数:
- 171ページ
- 対象スコア:
- 470点~
どうすればネイティブが話す英語を聞き取れるのか?どうすればネイティブのように発音できるのか?その答えとなるのが、著者がオリジナルに開発した魔法の法則=ハイディ・メソッドです。これは、カタカナ表現を応用したネイティブ発音をマスターするための学習法。とにかく、付属のCDを繰り返して聞き、自分でもまねして何度も言ってみてください。自分の口からネイティブの発音が出てくる感動を、きっと味わえます。
管理人のレビュー
大学の講義中に自身の著書にネットのレビューで高評価を付けるように強要したと暴露されて、一時期話題になったハイディ矢野さんの著書です。
本の内容は、リエゾン(音のつながり)の変化をカタカナで表した法則を5つの例文とその法則が使われている4コマで練習するというものです。
具体的には、法則に「ワルユ」とあり、その法則が使われている例文「What do you want?」などを一緒に発音していくというものです。また文だけでなく、「It’s important to me.」の法則「ンダ」のような個別の単語の音の変化も取り扱っています。
また、各ページには発音のヒントとして、『「レット・ミー」はtが消えてレミ』になるといったような、発音に対するアドバイスがされています。
ただ、理論的な説明がほとんどないのが気になるところです。
例えば、他の本だと、『母音で挟まれたtは「ラとdの中間のような音」で発音するので、waterは「ゥワラァ」、betterは「ベラァ」のように発音する』『「d+母音」はくっついて発音するので、send offは「センドーフ」のようになる』と言ったような説明がありますが、この本ではそういったものはほとんどなく(冒頭に少しだけあります)、ただカタカナで発音が書かれているだけです。
なので、この本に書かれている発音がある程度理論的な背景があるものなのかただの著者の経験によるものかの判断が出来ません。
個人的な見解なのですが、こういったカタカナで発音を学ぶ本の場合は理論的な背景やなぜその音になるかの理屈を少なからず載せるべきだと思っています。
その理由は、理論的な背景があるものならある程度幅広くネイティブに通じることが期待でき、そうでないものはあまりネイティブに通じないのではないかといったような判断基準になるからです。
なのでそのような理論的な背景がほとんど書かれていないこの本は、ある程度、有効なのかもしれませんが、オススメすることが出来ません。