
ロジカル・リーディング 三角ロジックで英語がすんなり読める
価格 | 4.0 |
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使用感 | 4.0 |
効果 | 3.5 |
- 価格:
- 1,512円(税込)
- ページ数:
- 221ページ
- 対象スコア:
- 600点~
「ネイティブの心の習慣」=「ロジック」が分かれば、どんな英文にも対応できる骨太の読解力が身に付く。
管理人のレビュー
この本は横山雅彦先生の過去の著作からロジカルリーディングの肝となる部分を抜き出し、文法や構文解析などの難解な部分を省き、エッセンスとしてまとめたものです。
なので、過去の著作(特に語学春秋社から出ているもの)をお持ちのかたは、重複(英文・解説ともに)がほとんどなので購入する必要はありません。
さて、この本はこれまでの著作が『単なる「イイタイコト」探しの方法』や『英文はすべて読まなくてもいい』と異様な誤解を受けたことから、同じ轍を踏まないように一般書として出版されたと言う事情がある。
しかし、一般書として出版されたがために対象が不明瞭になってしまっている。
対象が大学受験生だとすると、一文一文読み解きながらロジックを追っていくスタイル(初期の頃のロジカルリーディング)のほうが効率がよく、構文や語句との関わりから「主張(クレーム)」や「データ」・「ワラント」を読み解いていくほうが短期間で力がつくと思われる。
また、一般の英語学習者を対象とするなら多少の文法や語彙・構文のフォローが必要でなかったかと言うようにも思われる。加えて、本書でTOEIC・TOEFL形式の問題として取り上げられているのが大学入試問題であったりする(おそらく出版社に無理やりTOEICやTOEFLと言う単語を使うようにおしつけられたのではないか)。
過去の著作からエッセンス(論理の部分)だけを抜き出しているため、余計に分かりにくくなっている印象がある。
繰り返しになるが、英語の論理を説明する場合、英文をしっかりと読み解きながら説明する過去のスタイルのほうが遥に英語の論理が明快のように感じる。なので、手に入るなら初期のロジカル・リーディング(語学春秋社から出ているもの)を読まれることをおすすめします(そちらは本当に名著です)。
やはり、この本は微妙な感じが否めないというところです。
ちなみに「初期のロジカル・リーディング(語学春秋社から出ているもの)」が手に入らないという方には「登木健司難関大英語長文講義の実況中継」をオススメします。
難関大向けなのでロジカルリーディングよりも少し難しいですが、構文や語彙・文法のフォローがしっかりとしてあるので基礎ができていれば読みこなせる内容です。
また、一般の学習者が手っ取り早く英文を読む方法を知りたいなら関先生の「サバイバル英文読解」をおすすめします。
こちらはユーザーフレンドリーで多少の知識があればスイスイと読んでいくことが可能です。